こんにちわ

新年あけましておめでとうございます。まだまだ、寒い日が続いていますが皆様いかがお過ごしでしょうか?。大変遅くなりましたが、今回は京都に移転してからのお話です。
地元醍醐に住居を構えましたので、大津赤十字病院までは電車通勤をすることとなりました。学生時代も含め、初めての電車通勤でしたので慣れるまで大変でしたけど。
大津赤十字病院では、歯科治療がメインで、手術症例や入院患者は豊岡病院と比べて少なかったためほぼ毎日のように定時に仕事を終えていました。
ある日、大学に用事があり、前回お話しした豊岡病院に非常勤で来られていた先生にご挨拶に行きましてご相談しましたところ「そやったら、アカデミックなことに時間を使ったらええんや」とアドバイスをいただきました。おそらく、豊岡病院での症例論文や学会発表症例などがたまっていたのをご存じだったのかもしれません。
そこで、この病院に勤務している間に学会発表やたまっていた論文を書き上げることを決意し、1年6か月の間にほぼ仕上げることができ、お亡くなりになる前にすべて雑誌に掲載されることができました。本当にありがとうございました。
あと、大津赤十字病院での思い出はあまりないのですが、私の両親が醍醐からわざわざ治療のため通院してくれたこと、そして、その時作った義歯を棺桶までもっていってくれたことが思い出かな。
1年がすぎた年末だったでしょうか、武田総合病院の医長の席が空くとのれんがあったのは。そして、平成20年4月より赴任することとなりました。
さらば、大津赤十字病院、いざ、武田総合病院へ

ここで、患者様の要望もあり、口腔乾燥症について少しお話したいと思います。
開業して1年8か月になりますが、実際、乾燥感を訴える患者さんは多いように感じます。
症状や治療法などはネットで検索すれば載っていますので、ここでは、患者さんからのよくある質問に対して、診療室でお話ししている内容を私見もあると思いますが、私なりに答えていきたいと思います。
Q:「口が渇くのは歳のせいでしょうか?」
A:お歳のせいですって言えばすべて解決してしいます。人は歳をとること、つまり老化は避けられないものです。いろんな臓器、組織も徐々に老化していきます。唾液を作る工場、唾液腺自体も老化していくもので生理的な問題もあるかもしれません。唾液腺マッサージや舌や口唇、口のまわりの筋運動などで対処療法をしてみます。あと、噛む力や回数が減ってしまうことも関係していると思います。むし歯、歯周病、歯の欠損数、入れ歯が合わないなどの原因で軟らかい食事をしていたり、ほとんど噛まずに丸のみ状態であったりすると唾液の量は減ってしまいますので治療が必要です。

Q:「高血圧などでたくさんの薬を飲んでいますが、その副作用で口が渇くのでしょうか?」
A:その可能性はありますね。薬が処方されると、薬の名前や副作用などが書かれた添付文書を渡されると思いますが、多くの薬の副作用の欄に「口渇」と書かれています。しかし、お体に必要なお薬ですので止めるわけにはいきませんので、内服薬や対処療法で経過をみます。

Q:「ストレスで口が渇きますか?」
A:神経性の唾液分泌低下が考えられます。あと、ストレスがかかると興奮状態となり交感神経が優位となることによって唾液の水分量が減ってしまうことも考えられます。しかし、現代社会はストレス社会ですので、なかなかストレスから逃れられないと思います。趣味をもったり、気分転換をはかるなどしてリラックスできる時間を作るようお勧めしています。ただ、不眠やイライラ感などが続くようなら一度、心療内科でのコンサルトもいいかと思います。

以上、ご参考になれば幸いです。
最期に、武田総合病院に勤務しておりました時に伏見の地域雑誌に掲載された原稿を載せますので一読してみてください。

口の中がよく乾く気がするのですが・・・? 50代女性より
最近、口の中が乾いて会話や飲み込みがしづらいです。夜間も何度か飲水のため目が覚めてしまいます。原因とか治療法とかあるのでしょうか?

近年、口腔乾燥感(コウクウカンソウカン)を訴える患者さんは増加傾向にあり、注目されるようになってきた疾患のひとつです。一般的に唾液の分泌量の低下があり、それに伴う様々な関連した症状を認めるものを口腔乾燥症といいます。症状としては、あなたのように会話や飲み込みがしづらくなったり、口の中の発赤や痛み、味覚障害や口臭を起こすこともあります。また、カンジダ菌が増殖し、白色のコケのようなものが付着したり、むし歯や歯周病にもなりやすくなります。口腔乾燥症の原因としては、ストレスや抑うつなどの精神状態による神経性のものや、常用薬剤の副作用によって起こる場合、糖尿病、腎疾患などの全身性疾患によって起こることがあります。また、唾液腺自体の機能障害をおこすシェーグレン症候群があります。膠原病(コウゲンビョウ)のひとつでこの病型には、関節リウマチなどさまざまな合併症を起こしている可能性がありますので注意が必要です。その他、口呼吸や開口などによる口腔からの水分蒸発によって口腔乾燥を呈することがあります。あなたのように夜間の口腔乾燥は、歯ぎしりや鼻疾患によるいびき、あるいは、近年話題となっている睡眠時無呼吸症候群の可能性も考えられます。口腔乾燥症の検査としては、唾液分泌検査が基本となります。安静時とガムやガーゼを噛んでもらいながら唾液量を測定します。その後、必要であれば、エックス線撮影、小唾液腺の病理組織学的検索、血液検査などを行います。口腔乾燥症の治療としては、原因療法と対症療法とに分けることができ、原因療法は医科との連携が重要となります。対症療法としては唾液分泌促進薬や漢方薬の投与、唾液腺刺激療法、軟膏やうがい薬による粘膜疾患への対処、保湿剤、人口唾液、保湿装置による粘膜の保湿や部屋の保湿などについての指導を行っています。