親知らずは抜くべき?

こんにちはきのした歯科クリニック院長の木下です。
前回は口腔乾燥症についてでしたが今回は、『親知らずは抜くべき?』についてです。

大人になった頃、あごの一番奥に生えてくるいわゆる「親知らず」は、「腫れて痛い思いをした」とか「抜くのにひどく手こずった、1時間以上もかかった」などという声が聞こえてきますが、そもそもこれは抜かなければいけないものなのでしょうか?

親知らずの生え方には個人差が大きく、1本も生えてこない人もいれば、上下アゴ左右側に4本生えてくる人もいます。

また、現代人はアゴが退化して小さい人が多く、最後に生えてくる親知らずに残されているスペースは十分ではない為、親知らずが、斜めや横向きに生えてきたり、歯の一部が歯ぐきに埋もれていたりしていることが多く、歯並びや噛み合わせに影響することがあります。なので親知らずは歯列の一番奥にあって歯ブラシが届きにくく、きれいに磨くことが難しいという問題があります。これにより、手前の歯との間や歯と歯ぐきの間に食べかすがたまりやすく、キレイに保つことが難しいため、親知らずも、それと接している手前の歯も、むし歯や歯周病になりやすくなります。

次のような場合は、抜歯が勧められることが多いでしょう。

●腫れや痛みがある
●斜めや横向きに生えている
●歯が歯ぐきに一部埋もれている
●親知らずまたは手前の歯がむし歯になっている
●歯ぐきに炎症が起こっている
●ほかの歯の歯並びや噛み合わせに影響している

親知らずの抜歯は、局所麻酔をして行います。抜歯にかかる時間は通常30分から1時間ほどですが、歯の生え方に問題がある場合は、歯ぐきの切開、歯や骨を削るといった処置が必要になる分、余計に時間がかかります。

現在は特に問題がなくても、将来問題を起こす可能性が高い場合も、予防のため抜歯を勧められることがあります。
特に妊娠中は歯のトラブルが起こりやすいため、妊娠前には親知らずを抜いておくよう勧められるかもしれません。

とはいえ、いざとなると不安で仕方がないものです。
親知らずに関して何かお悩みであれば、まずは一度、当院にお気軽にご相談下さい。
お口の中の状況をじっくりと見て、それから一緒に考えていきましょう。
ところで、なぜ「親知らず」というのでしょうか?
親知らずは17歳~20歳ころに生えてきますので、平均寿命がまだ若かった頃、親が子供の歯を見ることなく亡くなってしまうことが名前の由来だそうです。現代の平均寿命を考えると、親は見ようと思えば見られるでしょうが、あえて見ないでしょうね・・・・